北海道・黒松内町は道南・渡島半島の付け根に位置し、人口3,000人の酪農と畑作を中心にした農村地帯です。国の天然記念物である北限のブナの森「歌才(うたさい)ブナ林」を代表に、渓流釣りや鮎釣りが盛んな朱太(しゅぶと)川、太平洋と日本海が望める黒松内岳、ニセコや狩場山といった北海道を代表する山岳地帯も近くにある、豊かな自然に囲まれた地域です。 また隣町・寿都や長万部には、日本海や大平洋が広がり、海での体験活動にも事欠きません。
ぶなの森自然学校は、常勤・非常勤のスタッフ・たくさんのボランティアや研修スタッフによって支えられています。 自然学校の運営は任意の民間団体である「黒松内ぶなの森自然学校運営協議会」が行っています。本協議会は、町内外の関連団体や環境教育実践している方々で組織されており、非常勤会員として15名の運営協議委員が所属、常勤職員・研修生5名を配置して活動しています。 研修生は職員の指導を受けながら、半年から1年間に自然体験型環境学習プログラムの企画・実施、地域活動、自然学校の運営研修を行っています。黒松内から全道・全国へ、たくさんのインタープリターや自然体験型プログラムの指導者、地域づくりを担う人材育成を行っており、研修終了後もネットワークでつながり、卒業生は多方面で活躍しています。
黒松内町は、昭和63(1988)年度に策定された「ブナ北限の里づくり構想」にもとづき、国の天然記念物にも指定されている「歌才ブナ林」をシンボルに環境と人にやさしいまちづくりを進めてきました。リゾート開発が盛んだった時期に大型資本を導入せずに、町にある地域素材(自然、人、第一次産業)をうまくソフト化し、来町者を呼び込んだことに特徴があります。
北限のブナを核にした「まちづくり」において、中心のひとつが町営のビジターセンターの「黒松内町ブナセンター」です。主に、北限のブナ林を取り巻く自然環境や郷土文化を資源にした自然体験型環境学習の開発実施に特に力を入れてきました。
その継続的な実績と、(社)日本環境教育フォーラムや北海道自然体験学校NEOS(現NPO法人ねおす)とのネットワークを背景に、環境庁(当時)・自治省が進める自然体験型環境学習拠点(ふるさと自然塾)事業が平成11年度より行われることになりました。それにもとづき、黒松内町における環境学習の質・量ともにさらなる発展をめざし、平成10(1998)年11月「黒松内ぶなの森自然学校」が誕生したのです。
(活動開始は平成11(1999)年4月より)
黒松内ぶなの森自然学校運営委員長 |
高木 晴光 (たかぎ はるみつ) 千葉県船橋市生れ。 1980 - 1988 ・札幌オーバーシーズコンサルタント (貿易業) |
運営副委員長 | 三木昇 |
運営委員 | 中村 斎、柴田真年、茂尾 実、牛尾広之、五位尾肇、小坂錦一郎、斎藤和博、佐々木輝夫、鈴木昭文、中野克也、成田志津代、江川正幸、 安原政志、小林文男 |
監事 | 畑井信男、田島俊一 |
スタッフ |
高木 真理子(たかぎ まりこ)
おいしくて栄養満点のご飯を提供してくれる、笑顔が素敵なキッチンまりこのオーナー。 アメとパンチを絶妙な加減で使い分ける、皆のお母さんです。 お行儀に厳しいのは、皆が楽しくおいしく食べるため。 大きな声での「いただきます」と「ごちそうさま」が大好きです。 |
ディレクター | 大類 幸子 (おおるい さちこ)
黒松内生活7年目に突入。大学時に留学先の中米コスタリカで自然に魅了され、卒業後に緑あふれる黒松内行きを決意。自然の恵みを優しく取り入れた暮らし方に興味あり。主なエネルギー源はカレーとおいしいもの全般。黄色をみると元気が出ます。横浜市青葉区出身。 |
ディレクター |
佐藤 ふたみ (さとう ふたみ)
ぶな森で海外ボランティアとの触れ合いに触発され、2014年春より海外に放浪の旅へ。
東南アジア、カナダ、中南米の様々な国での生活を経て、ぶな森に帰ってきました。 |
プロボノスタッフ |
富田 桂太 (とみた けいた)
2012年度にぶな森職員として1年間在籍。現在は、道内複数の自然学校にヘルプで入るプロボノスタッフとして活動。 |
アドバイザー |
あるときはキャンプマスター、あるときは料理長、そしてまたあるときは大工の棟梁。 キャンプ・暮らしの知恵と知識をたくさんもっています。 アイドル犬のペロもホッシーにはメロメロ。 ときには厳しく、ときにはギャグをとばす、頼りになる自然学校の達人です。 |
国際協力スタッフ |
呉 立涵 (ウー リーハン) 2017年にぶな森を退職し、日本と台湾、黒松内と世界をつなぐ役割として活動を始めています。黒松内や寿都で、お客さんとツアーしている所に会えるかも? |